爪のお話:解剖学

 

爪の構造

爪は発生学的に表皮や毛と同様の、角化性の上皮組織になります。専門書により構成のくくりは様々ですが、正常な爪の基本構成は、爪母(そうぼ)、爪甲(そうこう)、爪床(そうしょう)、爪郭からなります。

 

【爪母(そうぼ)】:ネイルマトリックス(Nail Matrix):爪母は爪甲のケラチノサイトの発生母地となり、この部位で分化増殖した細胞が遠位へ伸長して角化することにより爪甲が形成されます。
ただし、爪甲のうち腹爪に関しては、爪床から形成されると考えられています。この爪母の部分には神経、リンパ腺、血管が通っており、爪母細胞に栄養分を供給しています。ちなみに爪半月の薄い色が爪母の本当の色を映し出しています。全身性疾患や栄養状態が悪いと、爪母細胞に成長障害がおこり、爪甲に溝などができます。また、肥厚爪など、爪の厚薄に対してもこの爪母の奥行きの変化により変わっていきます。

 

 

【爪甲(そうこう)】:ネイルプレート(Nail Plate): 爪甲はほぼ四角形の角質板で、指趾端の背面に存在します。
背爪・中間爪・腹爪の 3層からなる硬い構造物で、近位部では皮内に陥入しており、近位後爪郭(Proximal Nail Fold)で覆われています。この部位に爪母(Nail Matrix)があり、ここで細胞増え、角化することで爪甲が作られ、先端へと伸びていきます。爪甲の根元には乳白色の爪半月がみられますが、この部位での角化が不十分であることが分かります。爪甲は、爪を構成するものの中で一番大きく目立つ部位です。そこに異常が見られると、どうしても気になってしまいますよね。単純にマニキュアなどでカバーするのではなく、『なぜそうなってしまったのか』、をきちんと原因から治していくことが大切です。

 

【爪床(そうしょう)】:ネイルベッド(Nail Bed):爪床は表皮と同様の組織ですが顆粒層がなく、角化して爪甲と密着しています。ここではたくさんの血管や神経が通っており、爪甲を爪床に沿って成長させています。爪や健康状態に問題がなければ、この爪甲の色はピンク色にみえるでしょう。

 

 

【後爪郭(こうそうかく)】:ネイルフォルド(Nail Fold): 爪郭は、爪甲の両側縁と爪根を覆う正常な皮膚のヒダで、側爪郭(Lateral Nail Fold)と近位後爪郭からなります。

 

 

【爪溝(そうこう)】:ネイルグルーブ(Nail Groove):爪甲の両側にある細長い隙間(溝)で、靴下からの微小なゴミや、皮膚垢や汗など、汚れがたまりやすいため、清潔にしていないと臭気を放つうえ、細菌繁殖の温床となります。とはいえ、乱暴に手入れをすれば周辺組織をいためて炎症や細菌感染を引き起こす原因となりますので、注意が必要です。

 

 

【爪根(そうこん)】:爪の根元の総称

 

 

【爪半月(そうはんげつ】:ルヌラ(Lunula):爪甲の基部にみられ、白く見える部分。角化前のため、水分が多く含まれていることと、爪母の表面からの光の反射によってこのように白くみえます。

 

 

【爪上皮(そうじょうひ)】:エポニキューム(Eponychium):爪甲の基部で爪母部分を覆う生きている皮膚です。爪上皮は爪母、爪半月を保護する役割と水分の蒸発を防ぐ働きがあります。爪上皮が硬くなると、ささくれの原因となり、傷口からの細菌感染などから爪周囲炎の原因にもなります。また、爪母への保護力が弱くなるため、爪上皮の保湿などの手入れはとても大切です。キューティクルと混同されることがありますが、分類としては別になります。

 

 

【爪下皮(そうかひ)】:ハイポニキューム(Hyponychium):指先と爪甲の爪先との間にある分厚い皮膚で、細菌などが爪床に感染するのを防ぐ役割をします。深爪などをしてしまうと、この部分を損傷することがあるため注意が必要です。

 

 

【キューティクル】:爪甲上に強くつく、死んだ組織です。爪上皮の下側から伸び、爪甲の新たに成長した部分に強くつき、引っ張られると自由に動くようになって爪甲と爪上皮の間を塞ぎます。キューティクルプッシャーで押し上げる際は、このような構造や機能を理解したうえでセルフケアをおこなうことが大切です。

 

 

【爪先(つまさき)】:フリーエッジ(Free Edge):爪甲が爪床から離れて白くなる部分です。この爪先には血管や神経、水分や脂肪分もほとんどないため、一般的にこの部分を爪切りします。

 

※図2-2:2013年9月30日発行 はじめよう!フットケア{第3版}P31 爪の構造より転載

 

 

 

 

日頃から手や足の爪の状態を確認することはとても大切です。

不安がある場合は自己判断せず、かかりつけ医・最寄りの皮膚科などを受診してください。

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2015年10月25日 | カテゴリー : ネイルケアのお話 | 投稿者 : 新横浜 足と爪の痛みセンター (旧巻き爪救急センター)